萩を訪れる方の中には、夏…
萩を訪れる方の中には、夏みかんと土塀の風景を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。萩市の市の果樹は夏みかんですが、市内のどこでも夏みかんと土塀が見れると言う訳ではありません。そもそも、夏みかんの原樹は長門市仙崎の大日比にあり、萩に伝わったのは1804年頃と言われ、諸説はありますが、有力な説は江向の楢崎十郎兵衛が、大日比の友人から贈られた数個の果実から得た種子を蒔いたのが始まりではないかと言われています。1876年には小幡高政が、禄を失って困窮していた士族救済の為に、士族授産結社「耐久社」を結成して夏みかんの増殖普及を図り、空いた武家屋敷の庭などを利用してこれを育てたのが現代に至っています。萩の街に定着している「土塀と夏みかん」の風景は、堀内や平安古、城下町エリアで多く見ることができます。夏みかんは花期と収穫期をほぼ同時に迎えるため「昨年と今年の実が“代々”なる」ことから、当初萩では「ダイダイ」と名付けられていましたが、関西方面に「ダイダイ」の名前で売り出そうとしたところ「ダイダイはヨイヨイ(中風)になる」との風評が出たため、夏みかんと名前をかえて売り出したそうです。萩では毎年5月上旬から中旬にかけて白い可憐な花を咲かせ、街が甘酸っぱい芳香に包まれます、萩に御出での際にはこの時期を狙って来られることをオススメします。